プログラム解析情報可視化システムPREPSのタスクレベル並列化支援機能

概要

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現在我々はプログラム解析情報可視化システムPREPSの研究開発を行なっている。PREPSはFOTRANにHPF(High Performance Fortran)のデータ分割指示行を加えたプログラムの依存関係やデータ分割などの解析情報を、GUIを用いて利用者に提供する可視化システムである。本システムは、データ並列を利用した並列プログラムを開発する作業を支援する機能を備えている。ここで、HPFのようなデータ並列に対して、ユーザが指定した部分並列実行の単位とするタスク並列化方式が存在する。タスク並列化は、プログラム中に含まれる比較的処理が独立した機能単位に並列処理を行なう。Fortran Mでは、ユーザがタスク並列実行を記述するための言語インタフェースと実行時ライブラリの研究が行なわれている。また、データ並列性を記述するHPFにタスク並列を記述する仕様を加えることを、HPFF(HPF Forum)でも検討している。超並列計算機や高速ネットワークで接続された分散環境の登場により、利用可能なプロセッサが飛躍的に増大している。これを利用するためには、プログラムに存在している並列性をできるだけ利用する必要がある。タスク並列をデータ並列と組み合わせることにより、プログラム中に存在する並列性をさらに引き出すことが可能になる。そこで、本システムにタスク並列化作業を支援する機能を加える検討を行なっている。本稿では、タスク並列化を支援するPREPSの機能とその概要を述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06

プログラム解析情報可視化システムPREPSのタスクレベル並列化支援機能

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