ガラス容器の割れ検査と光線追跡法を利用した検査シミュレーション
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概要
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ガラス容器を製造する際に発生するビリと呼ばれるガラス容器の割れが生ずる。不良品を生産した場合、内容物を詰める際や移送の際などに多大な被害を及ぼす。そこで、初期の段階でビリを発見し、排除することが重要であり、検査の精度、再現性、迅速性が要求される。当然、製造過程でビリの検査が行われており、実際には、肉眼による目視検査と、経験則に従いガラス容器の種類ごとに投光器と受光器を手動により設置し行われるビリ検査が行われている。この様な従来の検査方法では、精度、再現性に問題があり、理論的に解析されていないことが特に大きな問題である。筆者らは、これまでに、コンピュータ・ダラフィクスを利用したガラス容器の設計・検査システムの開発を行って来た。既に、設計システム部分の開発を行っており、ビリ検査シミュレーション・ソフトウェアの開発を行った。本論文では、丸ビンなどの回転体として定義されるガラス容器について、実際に生ずる種類・形状のビリを入力し、検査光の光路解析を行う開発したビリ検査シミュレーション・ソフトウェアについて述べ、ビリの検査方法について考察する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06