両眼視差奧行き認識機構のニューラルネットワークモデル
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概要
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我々が3次元空間の物体を両眼により見た場合,物体の3次元空間上での位置を把握し,触れることができる.この時の人間奥行き認識の手がかりとなる情報は様々な物があるが,両眼視差のみでも奥行きを認識することができると考えられている.この例として,ランダムドットステレオグラムが挙げられる.ランダムドットステレオグラムとは,一見ランダムな点の集まりにしか見ることのできない物が,ある特別な見方をすることにより,その図が立体的に見えるという物である.このランダムドットステレオグラムから得られる情報は,両眼視差のみといえるからである.この両眼視差から奥行きを認識するシステムは,どの点とどの点が融合するのかを見つけることが非常に重要になってくる.本稿では両眼視差からどのようにして奥行きが生ずるかについて述べ,その人間の両眼視差融合条件を用い,その融合点の情報から両眼視差を求め,奥行きを認識するモデルについて報告する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06