固定化NADH oxidaseの調製およびNAD再生系としての利用
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概要
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Leuconostoc mesenteroides IFO 3426よりNADH oxidaseを部分精製し, 担体としてcationic pulp powder(東洋パルプ社製, DS=0.0204), 架橋試薬としてglutaraldehydeを用いて本酵素の固定化条件について検討し, 20〜30%の活性発現収率を示す固定化酵素標品を得ることができた. 固定化酵素の基本的性質について調べ, 天然酵素と比較した. 固定化されることにより, 酵素反応の至適pHは0.5pH単位酸性側に移行し, また至適温度は5℃低下した. Km値は, 天然酵素の場合6.7×10^<-5>M, 固定化酵素の場合は3.1×10^<-4>Mであった. 温度安定性は固定化してもさしたる変化はみられなかった. 本固定化酵素のNAD再生系としての有効性について調べるため, モデル実験としてNAD-linked yeast alcohol dehydrogenaseとNADH oxidaseを同時に固定化した酵素標品を用いて, エタノールの酸化反応について調べた. その結果, 触媒量のNADの存在下にて, エタノールの酸化が円滑に進行することが明らかになった.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1975-08-25
著者
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