アクリルアミド包接菌体によるε-アミノカプロン酸サイクリックダイマー(ACA c-dimer)の加水分解について
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概要
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Achromobacter guttatus KI 72をアクリルアミドを用いて包接する条件, そのゲルによるACA c-dimerの分解条件, ゲルの性質, ゲルによるACA c-dimerの長期間連続分解について検討した。最良のゲルはアクリルアミド2.0gとN, N'-メチレンビスアクリルアミドを5mlの細胞懸濁液(36mg/ml)に加え, dimethyl-aminopropionitril 25mgを過硫酸カリウム12.5mgを順次加えて氷浴上で反応した時にえられた。ACA c-dimer分解に最適のゲル粒子の大きさは5〜10メッシュであった。ゲルの最適および安定pHは7.5であった。最適温度は40℃で50℃では速やかに失活した。分解反応はゲル懸濁液又はゲルをカラムに充填して連続的に行なわれたがいずれの場合も見かけのMichaelis-Menten定数4mMを与えた。カラムを用いてACA c-dimerを連続的に分解した時, 1ヶ月後でもゲルは最初の活性の80%以上を有していた。このゲルはACA c-dimerの外にACA linear oligomer(n=2〜6)を分解したが, ε-カプロラクタムは分解しなかった。
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1975-04-25
著者
-
木下 晋一
大阪大学工学部生物工学国際交流センター
-
岡田 弘輔
阪大・工・生物工学国際交流センター
-
岡田 弘輔
大阪大学工学部醗酵工学教室
-
村中 勝
大阪大学工学部 醗酵工学科
-
木下 晋一
大阪大学工学部醗酵工学科
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