食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第4報)醋酸醗酵および貯蔵中の不揮発性有機酸の消長に及ぼす因子について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The effect of different types of strains and cultural conditions on the changes in the amount of non-volatile organic acids during the acetic acid fermentation and the storage of culture mdia obtained by a surface culture was examined. Cider supplemented with lactic acid and ammonium phosphate was used as a medium. Oxygen absorption rates in surface and shake cultures were [0.056 and 0.325 mM O_2/1/min, respectively. Both R and S strains belonging to Acetobacter rancens were used as test microorganism.These S and R strain cultures showed similar changes in the amount of non-volatile organic acids until their acidity reached a maximum. Thereafter, however, the acidity decreased and malic acid increased in the R strain culture, while in the S strain culture malic acid decreased.Each organic acid showed characteristic changes in each phase of fermentation. Changes in the amount of organic acids in each phase of the surface and shake cultures were approximately simimlar changes to those in the submerged culture on an industrial scale, as reported in the previous paper, excepting that there was a remarkable increase in malic acid content during a prolonged period of fermentation, without presence of residual alcohol, and also during the storage of the R strain.Changes in the amount of non-volatile organic acids in the shake culture wre larger than those in the surface culture.In the other hand, the surface culture in this experiment showed larger changes in organic acid contents than the culture conductred previously on an the industrial scale. These results suggested that changes in the amount of non-volatile organic acids during fermentation are mostly influenced by the degree of oxygen supply under given conditions. As shown in Table 7,the maximum ratio of the increased acetic acid content to the consumed ethanol was about 113% throughout this experiment and in this case the ratio of the increased acidity to the consumed ethanol was about 92%. When acidity decreased in the fermentation with the R strain, an increase in malic acid content and a decrease in acetic acid content were observed. These results suggested that acetic acid in the acetic acid fermentation with A. rancens was partially formed of organic acids, such as malic and succinic acid, originating inverse reaction at the same time.
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1968-04-25
著者
-
竹内 敏雄
マルカン酢株式会社
-
上田 隆蔵
大阪大学工学部譲酵
-
上田 隆蔵
阪大・工・醗酵
-
上田 隆蔵
大阪大学工学部醗酵工学教室
-
上田 隆蔵
大阪大学 工学部
-
上田 隆蔵
大阪大学工学部発酵工学科
-
古川 昌二
明石工業高等専門学校
関連論文
- 各種味噌の粒度分布と味噌汁の沈降速度および官能検査
- 清酒醗酵槽のスケールアップに関する研究 : (第2報) 上昇気泡による粘性液の混合
- 清酒醗酵槽のスケールアップに関する研究 : (第1報)円筒系醗酵槽における清酒醪中の濃度分布
- 清酒醸造における有機酸の研究 : (第9報)醪の醗酵管理に対する有機酸分析の応用
- 清酒醸造における有機酸の研究 : (第8報) 〓の醗酵管理に対する有機酸分析の応用
- 醗酵醪中の酢酸の迅速定量法に関する研究 : (第1報) シリカゲルによる分配クロマトグラフィー
- 151. 食酢の呈味成分に及ぼす製造条件の影響
- 清酒醸造における有機酸の研究 : (第7報)清酒中の有機酸組成の多様性について
- 清酒醸造における有機酸の研究 : (第6報)清酒醪における有機酸の経時的変化
- 清酒醸造における有機酸の研究 : (第5報)各種〓の有機酸含量の比較
- 清酒醸造における有機酸の研究 : (第4報)製麹中の有機酸の変化
- 清酒醸造における有機酸の研究 : (第3報)米粒各部位の有機酸組成
- 醤油有機酸に関する研究 : 第6報製麹中の有機酸の変化
- ビール中の有機酸に関する研究 : 第2報大麦, 麦芽および麦汁中の有機酸組成
- 清酒醸造における有機酸の研究 : 第2報酒造用玄米の有機酸組成
- ビール中の有機酸に関する研究(第1報) : 市販ビールの有機酸組成
- 醗酵乳酸の利用に関する研究 (第16報) : 気-液相反応における乳酸メチルの製造 (4) : 半連続型式における中間工業試験
- 醤油中のアミノ酸に関する研究 : 第5報 夏仕込諸味におけるアミノ酸の消長
- 醤油中のアミノ酸に関する研究 : (第4報)各種醤油中のアミノ酸組成
- 醤油中のアミノ酸に関する研究 : (第5報) 夏仕込諸味におけるアミノ酸の消長
- 醤油中のアミノ酸に関する研究 : (第4報) 各種醤油中のアミノ酸組成
- 日本産食品に関与する微生物に対するγ線の影響とその応用に就いて(第3報) : γ線照射を行った清酒中のアセトイン及びメルカプタンの生成機構
- 日本産食品に関与する微生物に対するγ線の影響とその応用(第2報) : 生甘藷の貯蔵と腐敗菌に対するγ線の影響並びに発酵への応用
- しょう油中の高分子化合物に関する研究 : (第1報) しょう油中の高分子ペプチド, 糖蛋白および多糖類の分離
- 醤油麹の製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第4報) 各種微生物の増殖, 代謝に及ぼす仕込配合割合の影響
- 醤油麹の製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第3報) 各種微生物の増殖, 代謝に及ぼす培養温度の影響
- 119. 醤油中の高分子化合物の役割に関する研究 : (第1報) 多糖類および糖蛋白の組成について (その2)
- 39.醤油麹製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第4報)原料配合割合による影響(昭和39年 日本醗酵工学会大会)
- 38.醤油麹製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第3報)培養温度の影響について(昭和39年 日本醗酵工学会大会)
- 37.醤油麹製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第2報)培地中の初期水分含量の影響(昭和39年 日本醗酵工学会大会)
- 39. 醤油麹製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第4報) 原料配合割合による影響
- 38. 醤油麹製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第3報) 培養温度の影響について
- 37. 醤油麹製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第2報) 培地中の初期水分含量の影響
- 醤油含有調味液における低級カルボニル化合物の加熱中の変化 : 近畿支部第8回研究発表会講演要旨 : 近畿支部
- 調理におけるしょう油含有調味液の成分変化に関する研究(第1報) : 魚の煮付けにおける化学成分および有機酸の変化
- 調理における醤油含有調味液の成分変化に関する研究 : 第2報 : 魚の煮付けにおこる有機酸の変化 : 第6回研究発表会講演要旨 : 近畿支部
- 清酒酵母によるアルコール醗酵に関する動力学的研究 : 清酒醗酵槽のスケールアップに関する研究(第4報)
- 醗酵槽容量の酵母の増殖および醗酵におよぼす影響について : 清酒醗酵槽のスケールアップに関する研究(第3報)
- 150 清酒醗酵槽のスケールアップに関する研究 : (第7報)醗酵速度式の清酒醸造過程への適用性について
- 醤油中の糖たんぱくおよび多糖の化学組成 : 醤油中の高分子化合物に関する研究(第2報)
- 酢酸醗酵における不揮発性有機酸から酢酸への変化 : 食酢の不揮発性有機酸に関する研究(第6報)
- 酢酸醗酵における酢酸から不揮発性有機酸への変化 : 食酢の不揮発性有機酸に関する研究(第5報)
- 201. 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第9報) 静置培養における酢酸菌菌体の酸化能と有機酸の消長
- 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第4報)醋酸醗酵および貯蔵中の不揮発性有機酸の消長に及ぼす因子について
- 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第3報)醋酸醗酵および貯蔵中の不揮発性有機酸の消長
- 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第2報)リンゴ酢製造のためのアルコール醗酵
- 337. 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第7報) 酢酸菌の酸化能と有機酸の消長
- 336. 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第6報) 酢酸醗酵におけるクエン酸の消長
- 44.食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第4報)工業規模の静置醋酸醗酵によるcider vinegar製造過程における不揮発性有機酸の消長(昭和39年 日本醗酵工学会大会)
- 44. 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第4報) 工業規模の静置醋酸醗酵法によるcider vinegar製造過程における不揮発性有機酸の消長
- 68. 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第3報)Cider vineger製造過程における不揮発性有機酸組成を支配する因子(平成38年度 日本醗酵工学会大会講演会研究発表要旨)
- 68. 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第3報) Cider vinegar製造過程における不揮発性有機酸組成を支配する因子
- 食酢の不揮発生有機酸に関する研究 : (第1報)市販食酢の有機酸組成について
- 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第1報) 市販食酢の有機酸組成について
- 4. 酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第2報) Cider vinegar 醸造(モデル実験) : 過程の有機酸の消長 (昭和37年度) 日本醗酵工学会大会講演会研究発表要旨(40周年記念))
- 日本産食品のγ線殺菌と微量化学成分の消長 : 清酒及び醤油中のアセトイン及びメルカプタン(話題〔醗酵及び食糧工業に於ける防腐と殺菌〕)
- 7.日本産食品のγ線殺菌と微量化学成分の消長 : 清酒及び醤油中のアセトイン及びメルカプタン(放射線殺菌)(〔醗酵及び食糧工業に於ける防腐と殺菌〕)
- 調理におけるしょう油含有調味液の成分変化に関する研究 : 第2報 : 魚煮付け中のアセトアルデヒドおよびイソバレルアルデヒドの変化
- 各種〓に於ける有機酸の消長
- 18. 各種〓に於ける有機酸の消長について
- 18. 各種〓に於ける有機酸の消長について (大阪醸造学会第11回講演会研究発表要旨)
- 味噌汁の粒度分布に及ぼす味噌のとき方の影響
- 味噌のとき方の相違による粒度分布の変動 : 近畿支部第8回研究発表会講演要旨 : 近畿支部
- 112 味噌の不溶性成分について
- 味噌汁調製時の味噌の溶解について : 3.味噌こしに関する調査結果の解析 : 第6回研究発表会講演要旨 : 近畿支部
- 243. 食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第5報) 酢酸より不揮発性有機酸への変化
- 醤油有機酸に関する研究 : (第8報) 諸味中の有機酸の消長 : (2) 脱脂大豆使用の11月仕込諸味
- 醤油有機酸に関する研究 : (第7報) 諸味中の有機酸の消長 : (1)脱脂大豆使用の5月仕込諸味
- 3. 醤油有機酸に関する研究 : (第10報) 夏仕込諸味における有機酸の消長 : (2) 丸大豆仕込 (昭和37年度 日本醗酵工学会大会講演会研究発表要旨(40周年記念))
- 2. 醤油有機酸に関する研究 : (第9報) 夏仕込諸味における有機酸の消長 (1) 脱脂大豆仕込 (昭和37年度 日本醗酵工学会大会講演会研究発表要旨(40周年記念))
- 1. 醤油中のアミノ酸に関する研究 : (第6報)夏仕込諸味における水溶性区分の遊離アミノ酸及び全アミノ酸の消長(昭和37年度 日本醗酵工学会大会講演会研究発表要旨(40周年記念))
- 醤油有機酸に関する研究 (第5報) : 外米の有機酸組成
- 醤油有機酸に関する研究 (第4報) : 大豆及び脱脂大豆の有機酸組成
- 醤油有機酸に関する研究 (第3報) : 小麦及び醤麦中の有機酸組成
- 醗酵乳酸の利用に関する研究(第15報) : 醗酵乳酸中の不純物に就いて
- みその水不溶性物質について
- うすくちしょうゆの特徴
- 醤油有機酸に関する研究-7・8-
- ビール中の有機酸に関する研究-3-
- 酒造用原料米及びその処理に関する研究 : (第4報) 精米による糖の一般成分の変化
- 酒造用原料米及びその処理に関する研究 : (第2報) 精米による各種玄米の形態変化
- 28.食酢の不揮発性有機酸に関する研究 : (第1報)市販食酢の有機酸組成について
- 22.味噌に関する研究 : (第6報)溜麹の有機酸組成
- 14.清酒醸造における有機酸の研究 : (第5報)〓の有機酸組成について
- 13.清酒醸造における有機酸の研究 : (第4報)製麹中の有機酸の消長について
- 10.酒造用原料米及びその処理に関する研究 : (第3報)酒造用原料米の成分について
- 9.酒造用原料米及びその処現に関する研究 : (第2報)精米による各種玄米の形態的変化の特性
- 145. 醤油中の高分子化合物に関する研究 : 主として糖蛋白について
- 205. 醤油麹製造過程における各種微生物の挙動に関する研究 : (第8報) 麹菌と乳酸菌ならびにMicrococcusとの混合培養
- 味噌中の原料由来の組織片の類別法 : 近畿支部第10回研究発表会講演要旨 : 近畿支部
- 味噌懸濁液の沈降速度に及ぼす無機塩添加の影響 : 近畿支部第10回研究発表会講演要旨 : 近畿支部
- 肉のTextureに及ぼす呈味成分の単独添加の影響 : 近畿支部第8回研究発表会講演要旨 : 近畿支部
- 352 呈味成分の単独添加における肉のTextureと肉の重量との関係
- グルタミン酸の醗酵生産とその応用に関する研究 : (第6報)醗酵条件に依る有機酸組成の変化
- グルタミン酸の醗酵生産とその応用に関する研究 (第4報) : 醗酵経過に於ける有機酸の消長
- 清酒釀造に於ける有機酸の研究 (第1報) : 米・麹・〓・醪・清酒及び酒粕中の有機酸組成について
- 醗酵乳酸の利用に関する研究 (第11報) : 市販乳酸の重合物組成
- 醗酵乳酸の利用に関する研究(第14報) : 乳酸重合物の形成機構
- 醗酵乳酸の利用に関する研究(第13報) : 脱水操作及び貯蔵中の乳酸重合物の形成について
- 醤油有機酸に関する研究 : (第11報)諸味中の有機酸の消長 : (その5)温度および諸味添加の影響