血漿アルカリホスファターゼを異にするニワトリ小腸粘膜のビタミンD依存性カルシウム結合タンパク質について
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概要
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血漿APの異なるニワトリ小腸粘膜のD依存性CaBPについて, 血清AP活性, Ca, 無機P濃度, D_3代謝物濃度との関係から観察し, 更にCaBPとAPとの相互作用についても検討した.1.血清AP活性はF型がS型に比べて高く, 無機P濃度もF型がS型に比べて高い.血清Ca濃度, D_3代謝物(25-OH-D_3,24,25-(OH)_2-D_3,1,25-(OH)_2-D_3)濃度には両型間に有意の差異は観察されなかった.2.小腸粘膜のAP活性並びにマルターゼ, スクラーゼ活性には両型間には有意な差異はなかったが, Ca結合能並びにCaBP含量はS型がF型に比べて有意に高値を示した.3.小腸粘膜のAPとCaBPとの結合性はF型がS型に比べて大であった.以上の結果から, APとCaBPとの結合にはシアル酸を介して行われ, APの分子種の差異は小腸粘膜の可溶性並びに膜結合性のCaBP存在比に影響を与えることが推察された.
- 日本ビタミン学会の論文
- 1981-04-25
著者
-
森内 幸子
日本女子大学家政学部食物学科
-
田童子 好廣
岐阜大医第1内科
-
水野 清子
日本女子大食物学
-
玉置 禎紀
日本女子大学家政学部食物学科
-
田村 正明
日本女子大学家政学部食物学科
-
四童子 好広
日本女子大学家政学部食物学科
-
細谷 憲政
日本女子大学家政学部食物学科
-
玉置 禎紀
日本女子大学家政学部食物学科:農林水産省畜産試験場:東京大学医学部保健栄養学教室
-
水野 清子
日本女子大学家政学部食物学科
-
森内 幸子
日本女子大 食物学
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