短期水収支法による森林流域からの蒸発散量推定
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概要
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長期間にわたって水収支観測がなされている日本各地の森林流域の記録をもとに, 短期水収支法を用いて流域の蒸発散量とその季節変化を求めた。検討には桐生, 川向, 竜の口山, 釜淵, 去川の5試験地, 9流域のそれぞれ10年から40年間の日雨量, 日流出量記録が用いられた。短期水収支法では, 渇水による蒸発散低下は水収支期間内の最小流量に対応して生じ, 蒸発散低下をもたらす限界流量が流域ごとに定められた。渇水による蒸発低下の例を除外して求めた蒸発散量季節変化は, 植生が著しく変わらないとき集計期間が異なってもほぼ同様の結果となった。森林の伐採や山火事によって蒸発散量が減少する傾向は各流域とも同様であるが, その変化が通年にわたり生じた流域とおもに夏期に生じた流域があった。求められた蒸発散量とその季節変化は各流域の気象, 植生を反映する値として, 森林流域の蒸発散量推定式作成の基礎資料になるといえる。
- 1985-04-25
論文 | ランダム
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