たたき落し法の検討にもとづくスギノハダニの個体数推定
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概要
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スギノハダニの個体数をたたき落し法によって推定するためには, たたき落とす力の入れ具合によって落下するハダニの割合がどのように変化していくかを解明する必要があると考え, 小枝をいろいろな高さから自然落下させる方法で検討した。その結果, 和田のモデルによる推定値は落下可能な個体数を推定するだけであり, 真の個体数を推定することはできないこと, この落下可能な個体数は力の入れ具合と非常に密接な関係にあることが明らかにされた。これらの関係をよく説明するモデルを作り, 実際に適用したところ, だれが行っても非常によい精度でハダニの個体数を推定できることが判明した。なお, 調査のさいには先端より10cmないしは15cm程度の長さの小枝を白紙上に強くたたきつけることが要求される。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1982-04-25