ボイリング現象のメカニズムに関する研究
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概要
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上向きの地下水の流れがあるとき, 地下水圧が限界動水勾配i_c=(G_s-1)/(1+e)を越えると土の有効応力は零となり, 土は液状化し, ボイリングが発生するとされている。しかし筆者の砂による実験の結果によると, ボイリング発生時の動水勾配i_bは試料の詰め方によってはi_cよりはるかに大きな値となった。詰め方のパラメーターに間げき比eをとるとi_b=7.4-4.8eが得られた。i_bとi_cとの差はeが小さい(密詰め)ほど大きく, e=1.4のときi_b=i_cとなった。このi_b-i_cに相当するエネルギーはせん断破壊時の体積変化(ダイラタンシー)に費されると考えられる。筆者はこの土の構造が有するボイリングに対する強度をモールの破壊円を使って求めた。
- 1978-09-25
著者
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