林道の路側条件が車両の走行性に及ぼす影響(II)
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概要
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車両の横方向への挙動の因果関係を詳細に知ることは, より快適で疲労が少なく, しかも合理的な林道の横断面構造モデルを見出すための基礎的手段である。本論では路側条件が車両の走行性, ならびに運転者の心理状態に及ぼす影響を知るため, 運転者の生体の電気現象を脳波計で測定して検討した。測定はFig.1の装置によった。本実験から以下のことが分かった。1.車両の走行速度が約36km/hrまでは路側条件の影響を受けやすく, それ以上では幅員の影響が大きくなる。2.車両速度が36km/hr以下の範囲で, (路幅)-(車両幅)≧0.84(車両幅)なる幅員の場合には路側条件と車両の横方向への挙動の間には相関がなくなる。3.路端構造については, 大型車(実車)は路端を構成している材料による影響をうけるが, 中, 小型車は路端の材料には, あまり影響されず, 路端の外側の山腹勾配と法長に影響される。4.山側の法勾配が急である場合には, 法長の長短に関係なく大きな影響が表われる。
- 日本森林学会の論文
- 1971-05-25
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