オビスギの稔性(2)
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概要
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林木育種の基礎資料を得るため, オビ地方における, オビスギの稔性を調べ, つぎの結果を得た。1) 1林分内における球果および雄花を着生する個体の出現率は極めて低い(12.3%)。2) 1個体の球果着生数は40コ以内つけるものが最も多く(67.4%), 雄花は50コ程度のものが多い(56.3%)。3) 花粉は花粉母細胞分裂において正常であり, その稔性は極めて高い(97.5%)。4) 種子は形態的にほとんど正常に発育しているが, 稔性は極めて低い(2.2%)。これは, 多数の渋粒種子発生に基因している。5) したがつて, 今後渋粒種子発生の原因を追求する考えである。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1961-04-25
著者
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