ネツリー理論によるアーチダム設計での水平アーチおよび垂直カンテイレバーの撓み一致条件について
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概要
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ネツリー理論をアーチダム設計に適用する際に最も問題となるのは, 水平アーチと垂直カンティレバーの撓みが一致するように水圧を分割することであるが, この水圧分圧を行なう方法としての従来法と荻原補正理論とを実際例につき, 特にそれが与える撓みの一致度および応力図の2点から, これを比較検討した。更に, ネツリー理論の要諦となる水圧分割点高とダム底厚との関係をとりあげ, 分割点がダム頂よりも高いところで交わることが何を意味するかについて一応の解析を加え, アーチダム設計における実際的指針を与えた。結論としては, (1) 補正理論が, その高い撓み一致度と簡便ですっきりした計算手順の2点から好ましいこと。(2) a=φ(B_0^n), すなわち, 水圧分割点高(a)がダム底厚さとともに増大し, a=0とは全水圧を水平アーチ作用によつてのみ支えるとしたシリンダー公式の仮定と同値, a>H(ダム高)はダム底の厚さが過大に失したことにそれぞれ対応する。後者は, 三次元ダム安定計算が厚過ぎる堰堤に対して適用し得ないのと類似する。ものとした。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1961-11-25
著者
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