アカマツおよびリユウキユウマツ稚苗の主軸伸長に関する日長と温度との影響
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概要
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緯度を異にした2産地のアカマツおよびリユウキユウマツ稚苗の主軸伸長が, 日長と温度の組合せのほか, 温度較差によつていかに影響されるかを見た。実験は制御温室で行ない, つぎの結果を得た。1) 温度が同一の場合, これら稚苗の伸長は日長の増大に伴なつて促進される。2) 緯度的に南にある諏訪森林マツも, より北にある甲地マツと同じ日長反応を示す。3) 日長が同一の場合, これら稚苗の伸長は低温(20℃)より, 高温(30℃)で促進されるが, 温度の影響は自然日長下より, 連続光および短日下で大である。4) 温度日較差は伸長に対し著しい影響を与えないが, 昼間低温-夜間高温下の伸長の方がこの逆の場合より, やや大である。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1960-05-25
著者
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