林分成長量の直接予測法(II) : 単木抽出
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概要
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長野営林局管内, 川西経営区, 35林班ろ小班0.1haの固定標準地で, 材積表作成と関連して, 成長錐使用による種々なる成長予測法を検討して次の結果を得た。(1)固定標準地では, 樹高曲線を固定するのが通常であるが, y=c+(x^2)/((a+bx)^2)なるNASLUNDの樹高曲線式は適合がよく, 場所間および2つの継時間の比較が可能である。(2)V=a+bD^2H, V=aD^b, V=a+bD^2の3つの材積表作成と同時に成長錐資料を用いての成長予測の種々なる方法を述べたが, いずれも嶺氏の収穫表による値とほゞ似通つた数値を得たが標本木資料のみからの成長予測ではV=a+bD^2が最も簡単でかつ誤差の評価が容易であることがわかつた。現在直径と過去直径の回帰を用い, 全林の現在平均直径によつて過去の平均直径を推定したものを成長予測に利用する場合の誤差の評価, 材積表を別個に作成して, 材積表の誤差を別個なものと仮定して, 成長量を現在胸高直径, 現在材積などを用いて回帰推定する場合, および継時事象の標本抽出を適用した場合は稿を改めて論じたい。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1956-08-25
著者
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