林分成長量の直接予測法(I) : 単木抽出
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概要
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林分成長量の直接予測法の中, 単木抽出について種々なる方法を比較した。使用材積表としての樹高曲線による材積表, V=a+bD^2,V=a+bD^2Hの2つの型については精度は最後のものが最もよいが, 成長量は相対的なものであり5年間位では現在の材積表を使用しても差支えないので, 簡便な, V=a+bD^2またはV=a+bD^2H型の地方材積表で充分と思われる。林分表法は繁雑な操作であるが, 簡便な2段法, 回帰法による方法によつて同じ位の成長量が得られた。回帰法による型で抽出誤差計算も可能である。抽出分数及び副次標本数については稿を改めて論じたい。理想的な方法は, 副次標本について樹幹析解して, V_1とD^2Hとの回帰により全林皮内材積を推定し, V_1とV_I(5)との回帰により過去皮内材積を推定して, その差で成長量を求める事である。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1955-09-25
著者
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