木材の組成分に関する研究(第II報) : アルカリ抽出物中のリグニン定量法について
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概要
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1%アルカリにより抽出されてくる木材成分は樹脂分の外ヘミセルローズ, 色素, リグニン…etc.である。筆者等はコロイド滴定を応用し, P. A. V.が近似的にリグニンを指標するものと仮定して本抽出液よりリグニンの分離定量を試みたところ, 比較的簡単にしてそれが成されることを知り得た。即ちアルカリ抽出液に過剰のM. G. Ch.を加えて10分間放置後P. V. S. K.にて逆滴定してP. A. V.を求め, 針葉樹の場合には0.44(mg), 広葉樹の場合には0.58(mg)を各々P. A. V.に乗ずればアルカリリグニン或いは天然リグニン(近似的に)の重量が求められる。
- 日本森林学会の論文
- 1955-06-25
著者
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