材積式の定数の解法について
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概要
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幹材積をV, 胸高直径をD, 樹高をHとした材積式(1)V=αD^bH^c, (2)V=AD^Bにおける定数α, b, c;A, Bのもとめ方として, (i)従来の手法による最小2乗法, (ii)実験的回帰分析, (iii)重みをV^2とした最小2乗法, (iv)重みをVとした最小2乗法の四つの方法をとりあげ, 林況をことにした四つのスギ人工林から収集したデータについて, それらを適用した結果を比較検討した。対数回帰式による材積の推定値とその真値をそれぞれ[numerical formula], V^^^とし, [numerical formula], [numerical formula]として, 定数をもとめたもとのデータに対するあてはまり方をみると, そのよしあしについて, S_eの大きさを尺度とするならば.(i)が明らかにすぐれているが, S_e'の大きさによって調べると, (iii)あるいは(iv)など重みを考慮した最小2乗法がよい結果をあたえている。また, 各方法による定数をもとのデータ以外のデータにあてはめると, S_eとS_e'についてともに方法によるちがいは明らかではないが, この場合(2)式については, あてはめのよしあしが, 林分によって大きくことなる結果がみられる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1977-07-25
著者
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