スギ精英樹クローンのスギタマバエ抵抗性
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概要
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毎年スギタマバエの激害をうける2カ所のスギ精英樹展示林で, スギタマバエのクローン別被害を調査した。被害率は, クローン間, クローン内個体間でかなりのフレがある。しかしオメガ変換後の分散分析の結果は, 両展示林ともクローン間で有意な差があった。また両展示林とも, 被害率について不連続な2(大, 小), あるいは, 3(大, 中, 小)の群に分けられるようである。なおこの2カ所の展示林に同一クローンが植栽されているが, 被害が小さい1クローンと, 被害が大きい1クローンについては, 各林分内での順位が安定しており, さらに両林分で調査した他の同一クローンの被害率の相関係数は0.79となり有意であった。スギタマバエによる被害率は, 年によってちがうが, かなり抵抗性をもつクローンがあり, これは遺伝的な特性と考えられる。
- 日本森林学会の論文
- 1973-01-25
著者
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