印度支那の木炭及其の製炭法に就て
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概要
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印度支那の製炭業は其の歴史古く, 南方諸地方に於ける製炭業としては先進地と目さるる所である。勿論同地の製炭業は本邦の夫に比すれば, 其の製炭技術は遙に劣つては居るが, 同地と同似の文化の程度と産業の状態の所に於ける製炭業としては大に學ぶ可き所がある。印度支那で最も製炭の盛なCamau地方では, 製炭業に依りマングロープ林地方の低濕無人の地域を急速に開發し今日の隆昌を齎し, 最近勃興しつゝある瓦斯用木炭の製炭は從來の家庭用木炭の製炭が所謂土民農業の範圍を出でない小規模のものであつたのに反し, 是れを近代的産業としての企業化に成功し, 是れに依つて未利用林の開發に資しつゝあるのである。又當地の製炭法は一般に炭窯が大で, 一囘の出炭量, 5,000〜6,000 kgに及び, 其の木炭の品質は少々劣つて居るが, 其の收炭率が25〜37%にも及んでゐる, 製品の木炭は資材と殆ど同じ形の整つた形で棚積せられ, 包装せずに取引せられて居る。是等印度支那の製炭業は新に我が大東亞共榮圏の一翼を成す所の南方諸地方に於けるマングローブ林開發を目途とする製炭業や, 製鐵其の他の工業用木炭の製造の爲にする製炭業の企業に示唆する所が大であると思ふ, 敢て紹介する所以である。
- 1942-08-10
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