ワイド目盛のレラスコープによるha当り材積の直接測定
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概要
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Forest Science誌上のLars Strandのノートによれば, √<2>cmのスリット幅で形状高に応じてアームの長さを変えたレラスコープでカウントした本数に10倍してha当り材積を直接求める方法が述べてあるが, ワイド目盛のレラスコープを用いてカウント本数に材積定数を乗じて直ちにha当り材積を求めることができる。ha当り材積なv_i(m^3), 形状高を(fh)_i, 断面積定数k_iでカウントした本数をn_iとすれば[numerical formula](1)。ここで[numerical formula](2)。とおけば[numerical formula](3)。C_iを断面積定数に対して材積定数と呼ぶ。カウント本数に材積定数を乗じてha当り材積を求めるには次の2通りの方法がある。(1)一定材積定数でレラスコープ単位(RE)_iを変える場合。形状高(fh)_iがわかればC_iを10,20,30,……のように一定数とした場合のk_iが(2)式より[numerical formula]。によって求まる。[numerical formula]。であるから, (RE)_iでカウントした本数にそのときの一定の材積定数を乗ずればha当り材積である。この場合, 幼令林では小さな材積定数を, 老令林では大きな材積定数を用いればよい。(2)一定レラスコープ単位で材積定数を変える場合。一定のレラスコープ単位, たとえば √<1>, √<4>, √<9>, 等を用いる場合には(2)式より(fh)_iに応じて材積定数C_iが求まる。この場合, このレラスコープ単位を用いてカウントした本数にその材積定数を乗ずればha当り材積が直ちに求まる。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1966-02-25
著者
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