スギ林の地下部の構造に関する研究(III)
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概要
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スギ林の地下部の構造を明らかにするために20年生の林で直径による階層別抽出法を用いて根量の推定をおこなつた。その根量の分布を土壌層別にみると, 総根量(Ha当り80トン)の86%が深さ45 cmまでにあり, 根量の大部分が土壌層の浅いところにあることがわかつた。この根量は木の総重量の21%に相当する(第1表)。根量の土壌層別の割合は地上部重が増加するほど深い土壌層で増加の傾向を示す(第3・4表)。根量の分散は根の太さが太くなるほど, また土壌層が深くなるほど大きくなる(第1表)。根量は地上部重に比例して変化し, 樹高とは別の関係にある。このために小径木の根量は高さの割合に小さい(第1図)。一般にトレンチ法による土壌層別の分布割合は重さによるものよりも深くで割合が大きくでる傾向がある(第2表)。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1959-08-25
著者
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