木寄せ作業中に丸太の転落、滑落および自重落下が発生する条件
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ウィンチ等で木寄せ作業中に丸太が木寄せ方向と直角の方向に転落、滑落したり、木寄せ方向や斜面の最大傾斜方向に自重落下したりする場合について理論的な解析の結果、これらが発生する条件は、動摩擦係数および転がり摩擦係数と、丸太の半径、斜面傾斜および斜面の最大傾斜方向と木寄せ方向とがなす角度によって表すことができる。転がり摩擦係数は、丸太および林床の状態によって変化すると考えられるため、林地において実際に係数を測定した結果、丸太の転がり摩擦係数は、半径との相関は認められたが、丸太の長さ、比重および林床上のA_0層の現存量との相関は認められなかった。測定値の平均はヒノキで1.28cm、スギ1.15cmであった。今回得られた成果は、木寄せ作業を安全かつ効率的に行うための木寄せ方向を決定することに有効に利用できるだけでなく、木寄せ作業時の丸太の動きを予測することにも活用できる。
- 1994-01-01
著者
関連論文
- 木寄せ作業中に丸太の転落、滑落および自重落下が発生する条件
- 不定形伐区の幾何的形状特性と集材距離との相互関係
- 地理的最適化手法を応用した林内路網配置の評価法
- 利用価値分析による森林経営基盤整備計画のシステム化(II) : 滋賀県下の森林組合を対象とした森林経営環境構造解析
- 林業機械作業における作業者の生理負担に関する研究-2-下刈作業について
- 間伐材搬出作業における小形集材車のための作業路の路網配置(II) : 作業路作設功程と小形集材車の運搬功程
- 間伐材搬出作業における小形集材車のための作業路の路網配置 (I) : 木寄せ作業時の丸太の移動状況