林道の人間工学的研究(IV) : 運転者の生理的負担からみた林道の構造
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概要
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林道利用者の立場から、林道の構造について評価・検討を加える目的で車両走行実験を行い、曲線部における片勾配の大きさと運転者の生理的負担の関係に検討を加えた。さらに、運転車両の違いが運転者の生理的負担にどの程度の影響を及ぼすかの検討も行った。その結果、片勾配の大きさが大きくても小さくても運転者の生理的負担に影響を及ぼし、曲線半径に適応した片勾配の存在が考えられた。また、運材トラック運転時と2トンダンプトラック運転時の運転者の心拍数増加数の差は1.611±0.848回/分となり、同様に、心拍数増加率の差は2.016±1.263%となった。これらの値は運転者の負担度を考えるうえで大きな値であるとは考えられないから、2トンダンプトラック等による実験結果から、通常の走行方法により設計速度の低い規格で設計された林道を走行する場合は、曲線半径や縦断勾配は運転者の生理的負担にほとんど影響を及ぼさないと考えてよいだろう。
- 1989-03-01
著者
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