日本の新宗教研究と宗教社会学の百年 : 実証研究の成果と課題を中心に(日本の宗教研究の百年, <特集>第六十三回学術大会紀要)
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概要
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本論は、過去百年の日本の新宗教研究と宗教社会学が日本の宗教伝統を研究することで示した独自の成果について、実証的な研究成果を中心に紹介・検討するものである。新宗教研究については、宗教社会学の成果に限らず優れた成果を選んで紹介する。宗教社会学の成果については、新宗教研究以外の代表的な宗教社会学の成果を紹介する。外国人の日本宗教研究の成果や日本人研究者による海外の日系宗教研究の成果は、本論では取り上げない。検討の結果、注目すべき成果をあげた日本の新宗教研究や宗教社会学は、欧米の理論や研究成果に安易に頼らず、あくまでも、日本の宗教現象を対象とした実証的な研究や理論的な凝視のなかから独自の概念や類型、理論などを切り出すようなものであったことがわかった。筆者は、こうした研究こそ、日本の宗教現象と類似の特徴をもつ世界各地の宗教現象の科学的な解明に大きく貢献する可能性を秘めているものと考える。
- 日本宗教学会の論文
- 2005-03-30
日本宗教学会 | 論文
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