片開型生検鉗子を用いて内視鏡的に摘出し得た気管支結石症の 1 例 : 本邦報告例の文献的考察を含めて

元データ 1993-01-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

66歳女性, 検診で胸部異常影を指摘され精査のため入院。乾性咳嗽あり。胸部X線写真で右S^4領域に浸潤影を認め, 小石灰化像が散在性にみられた。断層写真および胸部CTで浸潤影の中枢側の右B^4の気管支周囲に石灰化陰影を認めた。気管支鏡検査では右B^4入口部が著明に狭窄し, 同部に黄白色の結石がみられた。結石は一部が気管支壁に埋没しており, ドア状に開閉される状態で, 一般の生検鉗子や把持鉗子ではつかめず, 片開型生検鉗子を使用し, 把持して摘出した。3週間後の気管支鏡検査では右B^4入口部の著明な狭窄は改善していた。X線分析による成分分析では, 99%が燐酸カルシウムであった。結核の既在があり, 顕微鏡的には脱灰渡銀染色による繊維構造や炭粉沈着を認めたため, 石灰化リンパ節の気管支内穿孔が成因と考えられた。1967年以降の報告例についても考察を加えた。

著者

石野 徹 長崎大学医学部第二内科および関連施設
原 耕平 長崎大学第二内科
河野 茂 長崎大学第二内科
賀来 満夫 長崎大学第二内科
古賀 宏延 長崎大学第二内科
古賀 宏延 日本結核病学会抗酸菌検査法検討委員会
古賀 宏延 東京専売病院
井上 祐一 健康保険諫早総合病院
富田 弘志 長崎県総合保健センター
河野 茂 長崎大学第2内科
石野 徹 北松中央病院内科
富田 弘志 長崎県健康事業団
富田 弘志 長崎総合保健センター
森 理比古 北松中央病院
石野 徹 地方独立行政法人北松中央病院
井上 祐一 北松中央病院・長崎胸部腫瘍研究グループ(NTOG)
大坪 孝和 長崎大学医学部第二内科
大坪 孝和 北松中央病院内科
森理 比古 北松中央病院内科
早田 宏 長崎総合保健センター
井上 祐一 北松中央病院
原 耕平 長崎大学第2内科
古賀 宏延 長崎大学第2内科

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