気管支アスペルギルス症の 1 例

元データ 1990-01-25 日本呼吸器内視鏡学会

概要

60才男性。糖尿病の治療中であったが, 昭和63年3月3日突然の発熱と乾性咳嗽が出現した。胸部X線写真にて右S^4の一部の無気肺が認められたため, 3月11日気管支鏡検査を施行した。気管上部から分岐部, 左右主気管支幹, 左上幹に黄白色顆粒上の隆起物が多数散在し, 粘膜は発赤, 浮腫状であった。また右B^4入口部は同様の隆起物に覆われ, 閉塞していた。同部の生検組織からはアスペルギルスの菌体が証明され, その周囲には炎症反応を伴っていた。アンホテリシンB 20mg吸入を14日間施行して, 右B^4以外の病変は消失した。さらに, アンホテリシンB 5mgの気管支内注入を3回施行したところ, 右B^4の白苔は消失したが, 同部は盲端状となっていた。気管支アスペルギルス症と考えられ, 日本では4例ほどの報告があるが, その発生原因を考えるうえで興味のある症例と思われたので報告した。

著者

原 耕平 長崎大学第二内科
河野 茂 長崎大学第二内科
広田 正毅 長崎大学第二内科
神田 哲郎 長崎大学第2内科
小森 清和 長崎大学第2内科
広田 正毅 長崎大学医学部第2内科
河野 茂 長崎大学第2内科
小森 清和 健康保険諌早総合病院
山田 洋 長崎大学医学部第2内科
坂本 晃 長崎市立成人病センター内科
坂本 晃 健康保険諌早総合病院
宮崎 幸重 健康保険諌早総合病院
藤島 直幹 健康保険諌早総合病院
山田 洋 長崎大学第2内科
宮崎 幸重 長崎大学第2内科
原 耕平 長崎大学第2内科
広田 正毅 長崎大学第2内科

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