剰余計算の並列化による誤差なし図形処理とその実装
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
計算機上での図形処理を厳密に行なうためには,比較的簡単な場合でも,入力データが1倍長の整数なら数倍長から数十倍長の誤差なし整数計算が必要である.入力が倍精度浮動小数点数で,誤差無しの計算を整数で行なうと数百倍長の整数計算が必要である.このとき,特に乗算に計算時間がかかる.本稿では,計算時間の増大を抑えるため剰余計算を用い,多倍長整数を復元することなく正負の符号判定を行なう方法を提案する.さらに,剰余を取る法ごとに計算を並列化させ,PCクラスタ上で実装する.また小規模な例について数値実験を行なった結果により,通信速度が問題であることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-03-14
著者
関連論文
- 図形の可逆なミンコフスキー和の提案
- 図形のミンコフスキー和の逆演算は何か
- 誤差による破綻の心配のない線分 Voronoi 図構成算法
- 点ボロノイ図を利用した線分ボロノイ図の位相構造決定法
- 自然造形物・工芸品における曲面の曲率線抽出とその性質分析
- ICIAM 99 Edinburgh報告 その2(学術会合報告)
- 平面グラフが凸図形のVoronoi図であることの確認法
- 剰余計算の並列化による誤差なし図形処理とその実装
- 幾何的アルゴリズムの簡易な退化解除法
- 多項式の符号判定のための剰余演算の利用法と計算幾何学への応用
- 組合せ構造を優先した多角形Voronoi図の構成法
- 剰余演算による多項式の符号判定と計算幾何学への応用