生体計測技術を用いた視知覚認知計測に関する基礎的研究(認知と身体性)(<特集>人工知能分野における博士論文)
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概要
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本論文は,生体計測技術を用いた視知覚認知計測に関する基礎的研究の成果をまとめたものである.第1章では,本研究の背景と目的,および本論文の構成を述べ,特に知識科学研究としての意義について記述している.第2章では,視知覚認知の研究背景として,画像情報,画像を受容する人間側の心理応答,生体反応の三つの側面について概説し,新たな研究領域として視知覚認知計測(IVKM : Inner Visual Knowledge Measuring)を提案している.計測における横断性に着目した新たな計測モデルを提案し,また既存の研究領域を横断的に捉える方法について概説している.第3章では,カラー画像を対象として視知覚認知計測の試みについて記述している.量子化ビット数のうえでは,高忠実な再現を可能とするRGB各12ビットの情報量をもつ画像である高品位映像を対象として,画質評価における主観評価と自発脳波による客観評価の相関を見いだしている.第4章では,濃淡白黒画像を対象としており,鮮鋭度の違いによる影響を視覚誘発電位により測定している.第5章では,2値画像の代表として文字を扱い,英語の文章理解における眼球運動特性について記述している.第6章では,本研究成果が社会貢献する領域を説明している.また知識科学としての本研究のもつ意義を学際的研究の特徴に基づいて説明し,今後の課題と展望を述べている.第7章では結論を述べている.
- 2004-01-01
著者
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