清酒の研究並びにこれが合成日本酒に齎らす効果について(第26報) : Pulfrich Photometer に依るフーゼル油含量の測定法
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概要
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フーゼル油定量法として高級アルコール-環状アルデハイド-硫酸等の色調をしらべた。定量法の見地より環状アルデイハドとしては Salicylaldehyd, p-Dimethylaminobenzaldehyd, Benzaldehyd に比し Vanillin が最も優れて居る様である。 各種アルコール中全ての試薬に対して iso-ブチルアルコールが最も呈色度高く iso-アミルコール、n-アミルアルコール、n-ブチルアルコール及び普通フーゼル油は殆んど近似の値を示しアルデハイド試薬に対しその呈色をことにして居る。プロピルアルコール以下は著しく呈色度が低い。 フーゼル油定量法として硫酸濃度、加熱時間、アルデハイド試薬量、稀釈硫酸濃度等に対する条件を決定し、Pulfrich photometer を用ひて測定する場合の定量法を決定した。 著者の決定した定量法に於てはフーゼル油量 10^<-3>〜10^<-4>(容量)液に於てその濃度と呈色度とは直線的な関係を示す事を求め、それを表す方程式を求めた。 方程式に依る計算値と実測値との誤差は3〜4%程度と見做し得る。 御指導を賜りたる中村教授並に研究補助を辱ふした大阪醸造学会に深謝の意を表す。
- 社団法人日本生物工学会の論文
- 1939-05-15
社団法人日本生物工学会 | 論文
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