大域計算アーキテクチャ : 広域環境での並行計算とマルチメディア処理の統合的実現 (<特集>マルチメディア分散・協調コンピューティング)
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概要
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ネットワーク技術や半導体技術の発達に呼応して, マルチメデイア情報処理や分散高性能計算など多様な分野でネットワーク計算の重要性が増している. それらのシステムをより高度で効率の良い形で実現するには, 広域のネットワークを1つの統合的な計算環境としてとらえ, そのうえで大域的な計算を行えるような枠組みの提供が求められる. 我々は, そのような大域計算を広域のネットワーク環境上で実現するための計算方式を提案する. その方式は, 多様な通信メデイアや実行環境の違いに適応可能な並行計算機構の実現を可能とする. アプリケーションシステムは広域の環境上にスケーラブルに配置し, その計算空間を柔軟に形成し管理することができる. また, マルチメディア処埋に対応するため, 連続メディアデータを含むデータ構造体を大域的に扱えるようにした. システムのオープン性を実現するため, ネットワーク上の未知のリソースを動的に探索して利用するための機能を導入した. 現在, この方式に基づいた大域計算のフレームワークシステムが, Solaris 2.4とWindowsNT 4.0の環境上で稼働中である. フレームワークシステム上に実験アプリケーションを構築し, 提案する計算方式の有効性を確かめた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-02-15
著者
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斉藤 隆之
ディジタル・ビジョン・ラボラトリーズ
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前川 博俊
株式会社ディジタル・ビジョン・ラボラトリーズ
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斉藤 隆之
株式会社ディジタル・ビジョン・ラボラトリーズ
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千葉 哲央
株式会社ディジタル・ビジョン・ラボラトリーズ
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斉藤 隆之
刈谷豊田総合病院循環器外科
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