プログラミング言語解析用VLSIチップの設計と評価
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概要
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本稿では,プログラミング言語の解析処理を実行するVLSIチップの実現方式について述べる.この場合,コンパイラ等のソフトウェアで用いられている解析モデルをそのまま適用するのではなく,ハードウェア規模,解析処理の実行速度,複数のプログラミング言語への適応性等の観点から,VLSIチップとして最適な言語解析アーキテクチャの検討を行う必要がある.我々は,プログラミング言語Pascalを対象とする字句解析チップと構文解析チップにおける言語解析アーキテクチャを設計するとともに,これらのアーキテクチャに閲して,ソフトウェアによる実現方式と比べたハードウェア規模や実行性能等の評価を行った.この結果,プログラミング言語の解析処理に適するように拡張されたPLAと記憶要素を主体とする簡潔なVLSIアーキテクチャによって,言語の構文を直接入力するだけで言語解析用VLSIチップが容易に実現できることが示された.また,このチップは,現在の技術水準でも十分に1チップ化できるハードウェア規模であり,実行性能の面でもソフトウェアよりも2桁以上高速に解析処理を実現できることが示された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1988-04-15
著者
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