ISO/IECJTC1/SC11の成果とSC11専門委員会の貢献について(データ交換用磁気記録媒体の標準化と最新動向)
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概要
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ISO/IEC JTC1/SC11は, データ交換用磁気テープおよびフレキシブルディスクカートリッジ等の柔軟な素材を用いたデータ交換用磁気記録媒体の標準化のために, 1962年に設立された旧ISO/TC 97/SC 4のWGとしてスタートした現JTC1の中でも歴史のあるSCである.SC11は, ユーザの利便性を念頭に, 互換性・信頼性を重視した標準化を行っている.ユーザが容易に互換性の確認ができるように, 基準媒体と対比する方法で規格化しているのが特徴であり, SC11の標準化での重要な仕事の1つは, 基準媒体の制定となっている.近年, 磁気記録を始めとする情報産業は, 日本が主役を担うようになったが, 標準化は欧米主導で進められているのが実情である.SC11専門委員会では, 11本で開発した磁気記録媒体は日本発の国際規格化を推進することによる国際貢献を目指し, JISを初めて国際規格化したり, 基準媒体の開発および2次基準媒体を国際配布するなどの活動をしてきた.
- 2002-02-05