罹病性および抵抗性イネ品種の混植栽培が葉いもちの発生におよぼす影響
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概要
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試験圃で蔓延したイネいもち病菌レース003に対し, 罹病性イネ品種として農林29号, 抵抗性イネ品種としてとりで1号およびフクニシキを用い, それぞれを畑苗代および本田で混植栽培した。畑苗代での葉いもちの病勢進展は dx/dt=rx(1-x) (x: 罹病性品種の株病斑面積率, r: 伝染速度)に適合し, 混植区の r(r_m) と罹病性品種の混植割合(m)との間には r_m=r_8+c log_e m (r_8: 罹病性品種単植区の r, c: 定数) の関係を認めた。区の中央に伝染源を置いた本田試験では, 伝染源からの株数 (x) と罹病性品種の株あたり進展型病斑数 (y) にlog_<10>y=A+B log_<10>x (A, B 定数) の関係があり, 伝染源からのyの勾配をあらわすB値は病勢が進展するに従い, かつ罹病性品種の混値割合の増加とともに増大した。各区の A, B 値を用い, log_<10>y=A+B log_<10>x より区内の総進展型病斑数を推定し, この推定値をさらに罹病性品種の混植率で割って本田での混植効果を検討した。その結果, 混植区では罹病性品種単植区と比べ, 罹病性品種における推定病斑数が少なく, 各区内の総進展型病斑数を用いた各調査時期間の指数型曲線による伝染速度は r_m=r_s+c log_e m に近似した。
- 1987-01-25
論文 | ランダム
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