オガサワラスズメノヒエから分離されたサトウキビモザイクウイルスA系統
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
石垣島でオガサワラスズメノヒエのモザイク病株から分離されたウイルスはイネ科13種のうち12種に全身感染し, サトウキビの判別用3品種に軽微なモザイク, CP31-588にはSCMV-A特有の退緑斑点を生じ, 26〜38C下ではトウモロコシ '中玉' で接種4〜12日後に高濃度に達した。本ウイルスは R. maidis と A. gossypiiにより非永続伝搬された。部分純化したウイルスは長さ750-780 nmの粒子が多く, ウイルスを家兎に注射して得た抗向清は微滴法による力価が512倍で, 寒天ゲル内拡散法により罹病 '中玉' 汁液と反応し, 寄生蛋白の沈降線と明瞭に区別できるウイルスによる沈降線を生じた。本ウイルスは米国のSCMV-A抗血清と微滴法により256倍まで反応した。以上の結果, 本ウイルスをSCMV-Aと同定した。A系統のわが国での発生記録はこれが初めてである。
- 1985-12-25
著者
関連論文
- 日本産モモ枝折病菌の再同定
- オガサワラスズメノヒエから分離されたサトウキビモザイクウイルスA系統
- モモ,ニホンナシ,リンゴから分離されたホモプシス属菌の分生子の形態,病原性および培養特性
- 土地資源特性からみた適地作物選定システム
- パソコンを用いた細密標高メッシュデ-タによる立体図作成プログラム
- (234) イネ黒すじ萎縮ウイルス(RBSDV)の完全粒子, 亜粒子の純化精製とウイルス蛋白の検出 (昭和63年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (7) イネ黒すじ萎縮ウイルス(RBSDV)完全粒子の純化方法について (昭和62年度地域部会講演要旨(東北部会講演要旨)
- (201) 各地から分離されたコックスフットモットルウイルスの比較 (昭和62年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- (8) コックスフットモットルウイルス (CFMV) の外被蛋白質の等電点電気泳動による検出 (東北部会講演要旨)
- (17) ダイズ黒根腐病菌のダイズに対する接種条件について (昭和60年度地域部会講演要旨(東北部会))
- (26) 盛岡市近郊に発生したトウモロコシすじ萎縮病について (東北部会講演要旨)
- (160) 南西諸島におけるサトウキビモザイク病の発生調査 (昭和46年度日本植物病理学会大会講演要旨)
- 細密土地条件メッシュデ-タと農業生産計画モデル作成のためのプログラム
- (8) ダイズ黒根腐病論に対する拮抗細菌の探索 (昭和63年度地域部会講演要旨(東北部会講演要旨))
- (4) ダイズ黒根腐病菌の保存方法について (昭和63年度地域部会講演要旨(東北部会講演要旨))
- (18) 東北地方におけるトウモロコシすじ萎縮病の研究 : イネ科植物への伝染 (東北部会講演要旨)
- (14) ダイズ黒根腐病の発生経過と土壌水分の影響について (東北部会講演要旨)
- (10) ムギ北地モザイクウイルスの2, 3の越冬植物について (東北部会講演要旨)
- ダイズ病害の現状と問題点 (畑作物の病害虫)