窒素施与量および栽培期を異にするイネF_2苗のいもち病抵抗性の検定
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概要
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Zenith, Tetep, Tadukan, Ranta, Karuna, Co. 13およびこれら品種のF_2のいもち病抵抗性を検定した。カーリフ雨期), ラビ (乾期) の画期, 多窒素区とその約半量の少窒素区を設け材料苗を育成した。C_1 分離菌株およびそれよりやや病原力の劣る C_3 分離菌株を用い, 噴霧接種を行った。Zenith, Tetep, Tadukan は両菌株に抵抗性であり, 他の3品種は罹病性である。Zenith の抵抗性は2遺伝子に, Tetep のそれは1遺伝子に支配される。Tadukan では C_1 に対して2遺伝子, C_3 には3遺伝子が作用する。抵抗性品種間交配の F_2 には, 栽培期, 窒素施与量にかかわりなく C_1 罹病性個体が認められた。罹病性品種間交配の F_2 には, 抵抗性個体があらわれなかった。窒素施与量, 栽培期はイネの遺伝構造に影響を与えない。しかし多窒素区において, F_2 の罹病性個体が増加した。例えば抵抗性個体数 : 罹病性個体数の比が13:3が9:7に, 57:7が54:10に変わる。
- 日本植物病理学会の論文
- 1982-12-25
著者
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Gangopadhyay Srijib
Plant Pathology Division Central Rice Reseach Institute
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Mohanty Chitta
Plant Pathology Division Central Rice Reseach Institute