タバコ・モザイク・ウィルスの系統固有の性質に決定される局部病斑形成とウィルス増殖
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概要
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タバコ・モザイク・ウイルス普通系統を接種したグルチノーザおよびキサンチ nc タバコにおける局部病斑の出現は, インゲン系統に比べて8-12時間早い。これはウイルス増殖曲線からも裏づけられた。いずれの系統についても局部病斑出現時間においてウイルス粒子とウイルス RNA の間に有意な差は認められなかった。一方接種した植物を32Cに2-3日置いた後25Cに移すか, 32C下でアクチノマイシンD 処理を行った場合には, 普通系統の局部病斑の出現はインゲン系統に比べて 4.9-5.5 時間早い。これらの結果から局部病斑の形成はウイルス増殖期および組織の変性期の二相より成っており, 両相共にウイルス系統の遺伝的性質に強く影響されていると考えられる。
- 日本植物病理学会の論文
- 1976-12-25
著者
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