携帯型葉緑素計を用いたテンサイそう根病葉の黄化程度の評価
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概要
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2波長光学濃度差測定方式の携帯型葉緑素計 SPAD-502 を用いて, テンサイそう根病による黄化葉の黄化程度の評価を試みた。健全個体の SPAD 値を葉位別に図示すると, 芯葉及び外葉部では低いが, 成葉部ではほぼ一定の高い値を示す台形のパターンが描かれた。そう根病個体の SPAD 値は, 健全個体と同様, 台形のパターンを示したが, 同一栽培条件下では健全個体に比べて常に低い値となった。黄化症状として一般的な窒素欠乏の個体も SPAD 値は低かったが, 芯葉から外葉に向かって値が漸減するパターンを示すため, そう根病個体とは区別できた。そう根病による黄化の激しい圃場では SPAD 値はより低い値となり, SPAD値とテンサイ根部の被害との間には相関が認められた。以上より, そう根病の罹病程度を SPAD 値を用いた黄化程度として定量的に測定できることが明らかとなった。
- 1995-04-25
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