IPネットワークにおけるサービス品質解析方式(<特集>マルチメディアコミュニケーションシステム)

概要

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インターネットの社会浸透にともない, 総通信量は年率5倍程度の伸びを示しており, 稼働率はもとより, 応答時間等の品質面でも, いっそうの厳しい要求が課せられつつある.このような社会基盤としてのIPネットワークを構築するうえで不可欠となるのが, サービス品質の管理である.随時, 品質評価を行いながら, 所望の品質からの逸脱やその原因をいち早く解析し, 効率的にネットワーク資源を使いつつ, 品質劣化を未然に防止することが期待される.これを実現する手段として, シミュレーションによる品質解析がある.本論文では, 最も代表的なIPサービスであるWebサービスを対象としたシミュレーションによる品質解析法の提案を行う.随時の品質評価解析を行うには, 高負荷時の複雑な挙動シミュレーションの正確さや高い精度よりは, ネットワーク諸量の計測やMIB取得で得られる情報の範囲内でシミュレーションを行うことが重要と考えられる.この考えの下に, シミュレーション解析手法を開発した.特に, ネットワークの主要構成要素であるルータ, サーバの動作を実験的に分析し, モデル化した.本方式を実用に供されているイントラネットで試行評価した.また, ホップ数は4段と小規模ではあるが, 実験網により, 実測とシミュレーション結果との比較評価を行い, よく一致することを示した.
一般社団法人情報処理学会の論文
2002-02-15

IPネットワークにおけるサービス品質解析方式(<特集>マルチメディアコミュニケーションシステム)

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