物体表面の勾配を考慮したステレオマッチング
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概要
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複数視点画像から物体の3次元形状を復元する問題について述べる.密な3次元形状を復元するためには, 領域ベースのステレオマッチングが不可欠である.従来の領域ベースのステレオマッチングは, 対応点の周囲の輝度パターンが画像間で変形しないと仮定し, 同一の正方形のウィンドウで異なる画像上の小領域間の類似度を計算する.しかし, 実際には物体表面の局所勾配によって対応領域の輝度パターンは変形し, この変形が対応精度を悪化させる原因となる.本稿では, 物体表面の局所勾配を考慮したステレオマッチング法を提案する.提案法では, 各点の局所勾配に応じてウィンドウをアフィン変形させながら対応づけを行う.この際, 計算コストの増大を回避するため, 対応点の周囲の輝度勾配から局所勾配を直接計算する.実画像を用いた実験により, 提案法が従来方式に比べて高精度な形状復元を実現し, また, 様々な画像に対して適用可能であることを示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-06-15
著者
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