並列計算機JUMP-1における分散共有メモリ管理の実装
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概要
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計算機システムは階層的な構造を持ち,その傾向は今後さらに助長されると考えられる.JUMP-1は,多階層/クラスタリングされたアーキテクチャを持つ分散共有メモリ型並列計算機である.クラスタに分散配置された主記憶の一部を,リモートに対する大容量キャッシュとして利用することで,平均メモリアクセスレイテンシの短縮を図る一方,クラスタ間のメモリ制御はプログラムベースで行う.分散共有メモリ管理プログラムの実装を行い,実機上で性能測定を行った.その結果,リモート主記憶読み出しのレイテンシは441サイクルとなった.またハードウェアのレイテンシに対するソフトウェアオーバヘッドは143.6%となった.
- 2001-04-15
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