加法性を持つ拡張インタラクション・ネット : 線形論理に基づく新しいプログラミング言語
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概要
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この論文では, 新しいプログラミング言語を提案する. これはY.Lafontにより提案されたインタラクション・ネットの, 加法性を付加することによる拡張である. 加法性の付加は一階のユニフィケーション変数の導入による : インタラクション・ネットの中のそれぞれのエージェントがユニフィケーション変数が含まれる一階の項を保持する. このことにより, エージェントがインタラクションをするとき, インタラクション・ネット上の情報が一階のユニフィケーションにより分散して送られる. J.-Y.Girardの乗法性と加法性をもつプルーフ・ネットはこの拡張インタラクション・ネットの特別なケースと考えられる. われわれはこの拡張インタラクション・ネットが, ある種の並行オブジェクト指向プログラミング言語である後方証明探索に基づく線形論理プログラミング言語よりもある目的, 特に最近Java BeansやActive Xなどで注目されているコンポーネント・べースのプログラミングの形式化においては利点をもつと考える. さらに, SLD-レゾリューションやπ-計算に似た論理プログラミング言語をこの拡張インタラクション・ネットに埋め込むことができる.
- 1999-05-15