視覚化による多次元データ分析システム : INFOVISER
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概要
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市場競争の激化にともなって, データに基づく戦略的意思決定が企業の重要課題となっている. これに対して, 統計解析, 多次元データ分析, データ可視化等の既存のデータ分析手法は, 数値・文字が混在する複雑なデータを対象とする非定型な分析要求に柔軟に対応できない, データ準備からアクションまでのデータ分析プロセスの試行錯誤と業務背景知識の活用が難しい等の問題があった. 筆者らは, 複雑なデータを対象とするアドホックな分析要求に応えられるデータ分析システムの確立を目的に, 情報視覚化モデルとデータ変換メカニズムを提案する. 情報視覚化モデルでは, ユーザ定義に基づいて実体データをノード型かライン型の図形の形状や配置として多次元表現するという考え方を導入し, ユーザ定義可能なデータ変換メカニズムへの要求機能を明確化した. データ変換メカニズムは, 多様な情報源から任意の実体データを抽出可能なソフトウェア部品と, 実体データを多様な図形データに変換可能なソフトウェア部品から構成し, ユーザによる部品選択定義により豊富な表現が提供可能である. 本モデルとメカニズムを適用した視覚的多次元データ分析システム(INFOVISER)を各種データ分析に適用し, 本システムの有効性, 情報源への適用性, 表現の多様性を確認し, ビジネス分野のデータ分析への適用性を確認した.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1999-05-15
著者
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