半構造データのためのデータモデルと操作言語
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概要
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本論文では, ここ数年行われている半構造データのためのデータモデルと操作言語に関する研究について概観し, 主な研究についての比較と考察を行う. また, これらの研究は従来のオブジェクト指向データベースやハイパーテキストに関する研究とも関係している. そこで, これらの研究との比較も行う. これらの比較から, 本論文では, 半構造データのデータモデルおよび操作言語を設計する上で特に重要な点は, 以下の二点であると考える. まず一点目は,データモデルの設計の段階で, いわゆる従来の意味での「データ」と, 従来のデータモデルでのスキーマ情報にあたるデータとを, 区別無く扱えるようにするのが望ましいという点である. 二点目は, 操作言語は, データベース中のデータ構造の一部分を抜き出す狭義の「問い合わせ」操作だけでなく, データベース中のデータを再構成するような操作が表現できるべきであり, そのためにはなんらかのポインタの操作のための機構が必要になるという点である. また, 今後の半構造データに関する研究の展望についても簡単に述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-02-15
著者
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