2回のQR分解による打ち切り最小2乗最小ノルム解
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概要
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打ち切り最小2乗最小ノルム解は悪条件線形方程式に対する有効な数値解法である. 打ち切り最小2乗最小ノルム解は係数行列の分解とデータベクトルに依存する. 最も一般的な方法は特異値分解による打ち切り最小2乗最小ノルム解である. しかし, この方法は計算量が多く, 無駄な計算も含んでいるため, 大規模な問題に対しての適用は困難がともなった. 3回のQR分解による打ち切り最小2乗最小ノルム解は, 特異値分解に比べ少ない計算量で同程度の精度の近似解を求めることができた. 本論文において我々は2回のQR分解による打ち切り最小2乗最小ノルム解を提案する, 本方法は特異値分解法, 3回のQR分解法同様に数値的に安定であり, なおかつ, 特異値分解による方法と比べて同程度の精度の近似解が得られることが数値実験より確認された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-03-15
著者
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