意味ネットワークによるプログラミングノウハウの表現とプログラミング支援システムへの適用
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概要
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知識情報処理技術をプログラム作成に適用するニーズが高まってきた.プログラミングノウハウを利用した知的支援システムは,扱えるプログラムの規模が小さいことや知識ベースの構築が困難であるなどの課題がある.したがって実用的な観点からノウハウの伝授を目的としたコンサルテーションシステムが重要である.従来のコンサルテーションシステムでは,対象とするノウハウがコーディングパターンやそれに類するものに限られていることや,ノウハウの保守性,可読性等についての検討が十分行われていなかった.本論文ではネットワーク型データ表現方式を用いた広箆なプログラミングノウハウの表現方式と,それを利用したノウハウの伝授を主としたプログラム作成支援システムの基本構想を述べる.すなわち(a)プログラムの持つ情報をノードとリンクの集合で表現し,(b)プログラミソグノウハウをこのリンクで表現するとともに,(c)プログラムの持つ情報をいくつかのカテゴリーに分類し,各カテゴリーごとに関連に従って階層的に管理するようなプログラミングノウハウの表現方式を提案する.論理型言語とC言語を対象として,約240個のノードと250本のリンクを持つプロトタイプシステムをワークステーション上に試作して,本方式の有効性を確認した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-08-15