図的思考支援を目的とした複合グラフの階層的描画法について
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概要
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人間の発想活動の支援を目的とする発想支援系においては,断片的情報群の整理・組繊化のための高度でかつ柔軟な機能をもつマン・マシン・インタフェースが重要である.そのなかでも特に,図的機能が不可欠であり,情報の関連構造を可読性に富んだ図として直接的に人間に提示し発想を刺激するような機能を持たせることが望ましい.本稿では,KJ法に代表されるカードを用いた発想技法を図的思考展開の方法として捉え,それを計算磯により支援するための基礎技法の一つとして,カード間の包含関係と隣接関係を持つ図(数学的には複合グラフとして抽象化される)の可続性基準による自助描画法について述べる.本描画法は,LSI配線のように物理的なレイアウトを求めるのではなく,情報構造やモデル構造などの概念の表現や伝達を主な目的とするもので,ごく基本的な図面要素と配置に着目し,階層的な配置を行うことを特色とする.本稿は描画問題に対するアルゴリズムを中心に述べるものであるが,それらはカード間の隣接関係だけからなる有向グラフの階層的描画法の拡張であり,基本的な考え方もそれを踏まえている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-15
著者
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