人工神経網による手書き漢字の認識方法
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概要
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機械による文字認識はマンーマシン間の対話速度を上げる有効な方法である.しかし,認識を効率的かつ経済的に行うためには依然として多く難点もある.一方,認識を行わせるための機構として,最近,生物系に類似した情報処理機構と高度な並列処理能力を持つ人工神経網からのアプローチに対する期待が極めて大きくなりつつある.本論文で,従来の計算機と人工神経網を併用して漢字認識を行う方法を提案する本手法は,計算機プログラムによる漢字の前処理から中間コードを作り,この中間コードから人工神経網は認識すべき字パターンとそのコード(JIS)を出力するもので,そのとき,出力した漢字パターンと,コードに対応した標準のパターンとが一致するか否か調べることにより漢字が認識できたかどうかを確認する.著者らはこの漢字認識のためのback propagationに基づく多層人工神経網を拡張したhard limiterとfeed backを持つ3層人工神経網の提案を行う.また,本手法を利用した漢字認識のシミュレーション結果例についても論ずる
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-08-15
著者
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岩根 典之
沖電気工業マルチメディア研究所
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岩根 典之
沖電気工業(株)総合システム研究所知識情報処理研究部
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岩根 典之
沖電気工業 総合システム研
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羅 四維
中国北方交通大学計算機科学技術系
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山崎 晴明
沖電気工業(株)総合システム研究所知識情報処理研究部
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山崎 晴明
沖電気工業(株)ソフトウェア事業部
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