広帯域ツリー形ネットワークにおけるパソコン通信用2Mbps CSMA/CDシステム
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概要
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パソコン通信等への応用を目的に,低廉化,コンパクト化を指向した広帯域ツリー形ネットワークにおける2Mbps CSMA/CDシステムについて述べる.CSMA/CDがその基本思想としている完全分散対等プロトコルを実現するためには"fairness"と"lost packet"の問題を解決しなければならず,そのためには"100%"衝突検出を保証する必要がある.広帯域ネットワークの周波数分割の単位である6MHzを占有することおよび物理レイヤから上位レイヤまでを1枚のアダプタ・ボード上に搭敏することを前提に,2Mbpsシステムに適するよう先に開発した"ビート信号レベル検出方式" の簡素化を行った.簡素化の骨子は(1)衝突したパケット信号間でデータが食い違ったところにて必ず2倍の振幅レベルをもつビート信号が発生するよう変調指数のFSK変調を行う.(2)衝突した信号のレベルが互いに等しくなるよう上位レイヤ用プロセッサでの演算処理に基づくレベル制御を行うことにある.シミュレーションによる評価の結果,十分な衝突検出マージンを有していることが分かった.また衝突検出のために付加されるハードウェアもわずかで低廉化,コンパクト化に効果的であり,さらにレベル制御の導入から派生するシステム・ダウンヘの耐性を上位レイヤと物理レイヤとの密結合によって高められることが明らかになった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-04-15
著者
-
小林 浩
東芝 情報通信システム技研
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広瀬 次宏
(株)東芝総合研究所電子機器研究所
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小林 浩
(株)東芝総合研究所
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春山 秀朗
(株)東芝情報通信システム技術研究所開発第1部
-
春山 秀朗
(株)東芝情報・通信システム技術研究所
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小林 浩
(株)東芝 通信技術研究所
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