PSIのガーベッジコレクタ
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概要
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第5世代コンピュータ研究開発プロジェクトでは, その一環として, パーソナル逐次型推論マシンPSIを開発してきた. PSI上で実行される言語は論理型言語であり, Lisp同様プログラムの実行に伴い動的に構造体データが生成され, ガーベッジコレクションの機能は必須となる. この論理型言語の実行には, PSIでは各種スタックとヒープを用いるが, ガーベッジコレクションの対象となる領域は, Lisp等とは異なり, スタックとして使用された領域も対象になる. さらに, PSIでは多重プロセス環境がサポートされており, ガーベッジコレクタは今までのものより複雑となる. 本論文では, PSIのメモリ管理機構の観点から, なぜスライディングコンパクション方式を採用したかを述べる. 次に, PSIで行っているセルのマーキング手順とコンパクションのアルゴリズムを示す. 最後にガーベッジコレクタの実行時間等の評価結果を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-11-15
著者
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